夜は飲みつつ料理三昧(禁酒やめた)


34歳兼業主婦出版系
by tokyo_ao
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どきどきランチミーティング/イヴリー・ギトリスの世界

 社長から数か月ぶりに「あしたどう?」と言われて丸1日、ちょっとどきどきしてた。

 この2週間弱、残業してない(持ち帰る)、自転車通勤してない、ズボン穿いてない。なにごとにも消極的(と自分では思っている)。加えて以前よりこの女性社長は、嫌味にならないよう気遣われつつも「子どもは……?」と小さく口にされたことが、しばしばある。
 妊娠がバレてたときの対応は、いちおうシミュレーションしといた。

 ぜんぜん違った。かますらかけらんなかった。これなら平気だから、もう安定期まで黙っとくことにする。

 そんなこんなでお昼に小一時間を費い、夕方はコンサートを聴きに6時上がりときちゃ、いくらも働けないよ弱ったなと思いきや、やっぱり行ってよかった。いろいろ思うところの多かった頭と心を心地よくマッサージされるかのような演奏で、久しぶりに何も考えないことができた。誘ってくれた家人に感謝。

 ギトリスのソロはあまりに奔放で初めはびっくりしたけれど――のっけからびっくりさせてくれるソリストというだけでもたぶん稀少だというのは後付けの理由で、たちまち引き込まれた。ヴァイオリンの演奏を聴かせてくれたというより、八十有余年彼の見てきた、知悉している世界の一角を、音楽を通して覗かせてくれたような時間だった。足もとが揺らぎ、絶妙な酩酊感とともに異世界に伴われてゆくような。

 十月革命のたった5年前に生まれて7歳で初のコンサートを行ない、12歳でパリ音楽院を首席で卒業したという(同期の大人は立場ないよなあ)逸話をはじめ、世代も言葉も何もかもが懸け離れた人の歴史を、しばし旅することができたのは、音楽の力のおかげに違いない。

 そうやって思いを遠くに飛ばしながらも、小さなことでくよくよする。
 今までコンサートの始まる前や幕間には、家人とワインか何か楽しみ、終わったら終わったで遅い夕飯をというよりお酒とおしゃべりを楽しんでいた。

 それはもう過去形で書かれなければならないのかな。つまんないやつと思われたら悲しいことだな。あの時間は失ってしまって本当にいいのかな。今が幸せだから余計なことを考えるのだろうけど。
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by tokyo_ao | 2009-10-22 10:17 | つれづれ
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