夜は飲みつつ料理三昧(禁酒やめた)


34歳兼業主婦出版系
by tokyo_ao
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Lesson.15『兄と、その親友と』

『世の中のルールなんてものは、誰が作ったのかわかんねーようなものもたくさんあるけど……それでもやっぱり、犯してはいけない禁忌みたいなものってあると思うんだよ』

 2作連続、兄の親友とセックスしてて兄に踏み込まれる男子の話を読んでしまった。うかつだった。
 ほんとは、NYのマフィアにあえがされる商社マンの話を読む順番だったのに、会社に置いてきてしまっていた。そっちのがうかつだ。

 それはとにかく、上記の引用は「兄の親友」のセリフだ。つまり、「親友と弟と」の現場に踏み込むほうではなく、踏み込まれるほうの発言である点にご注目いただきたい。
 どの口が言うか。

 要するに上記の「禁忌」は、言わずもがなだが男同士のセックスを咎めているのではない。であればBLとして成立しない。彼の言わんとするところは兄と弟の近親相姦で、現に彼は、身を挺してそれを防いだ(「兄」にはグーで殴られた)。
 なぜなら兄もまた弟を愛しているからだ。ひいては、私が2作連続で読んだのは、「兄とその親友が弟を奪い合う話」だったことになる。

 前回の『知ってる躰』も、実はそういう話だった。
 14歳の主人公を強姦しかけたのは兄の親友ではなく、実兄(24)だ。なぜ弟がそれを錯覚したかといえば、その直前まで、兄の親友を想ってオナニーしてたから。兄も兄だが弟もどうか。

 それは一応伏線じみた扱いになっていたために、レビューでは触れなかった。
 しかし「売れてるBL」のみをターゲットに読書していて、2作連続そういうネタなんだから、もう伏線として認めない。

 「兄とその親友が弟を奪い合う話」は、いまジャンルとして確定した。

 当該ジャンルの名称と定義については、また後ほど。
 ここは一番、本書の隠れたハイライトについて書かせていただきたい。

 本書の「兄」は、実の弟に欲情していることを、当の弟、および自分が親友と見なしている人物に知られてしまう。そして想いは実らない。
 のみならず、弟が親友に奪われるところを目の当たりにする。
 狂ってもいいと思う。
 
 ……兄ちゃん、後日ふたりに紅茶だしてたよ。
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by tokyo_ao | 2006-12-13 19:58 | 無謀/BLを総括する
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