夜は飲みつつ料理三昧(禁酒やめた)


34歳兼業主婦出版系
by tokyo_ao
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18禁コンビ④(お姉ちゃん)

 
 エロネタやめたまえと言われたので、エロくないのを。

b0023749_2301279.jpg 「助けて、死ぬ」という電話が、時々けいちゃんからかかってきた。
 けいちゃんの弟、せいちゃんが上京してくる予告だ。

 けいちゃんは、この年の離れた弟に自分の仕事&趣味を知られることを
極度に恥ずかしがっていた。因果なお人だ。
 せいちゃんが泊まりにくるときは、自宅のヤバいもん全部強制撤去する。 

 しかし、けいちゃんは仕事がレディコミ作家、趣味は18禁同人誌を描くことと読むことときている。仕事と趣味の両面に関わるもの全部疎開させるんだから、ひと1人の生活の痕跡を消すレベルの作業だ。実家暮らしの高校生(私)にまで、ノルマが割り振られるくらい。
 ウチにも弟いるっつうねん。

 このせいちゃん、髪がさらっとして、いかにも米どころの産らしい色白の男の子。
 兄2人姉2人という家庭環境のせいか、けいちゃんの自宅に出入りする友達のことも、女は「××姉ぇ」男は「××兄ぃ」、誰彼となく呼びかけてきて、みんなに可愛がられてた。というか、おもちゃにされてた。

 5月の連休、せいちゃんは前半けいちゃんの家に遊びに来て、後半は友達と旅行に行くと
言っていた。

 せいちゃんが帰ってから、けいちゃんとあっちゃんの日常回復作業が始まる。
 マンションの前にブツを降ろして、けいちゃんは車を駐めに行き、あっちゃんは荷物の番、私は
第一陣のソレを台車に積んで部屋の中へ。

 せいちゃんがいた。

 東京駅から実家に電話したら、友達が体調くずしちゃって旅行に行けないというから、戻ってきたという。
せいちゃん「なんでA姉ぇ(←私)がいんの? けい姉ぇたちは?」
私      「あのね、……暫く帰ってこないんじゃないかな……」
せいちゃん「ナニソレ」
私      「……手伝いなんだよ。泊まり込みで」

 せいちゃん、姉の職業が漫画家だということまでは知っているから、この脊椎反射みたいなウソはすんなり通った。

せいちゃん「えー、せっかく戻ってきたのに! おれ、ヒマじゃん!」

b0023749_011286.jpg ……こぉの、わがまま末っ子坊主め。
 きみはヒマかも分からないが、私の頭の中はいま非常に忙しいぞ。
 ……マズい、絶対にマズい。
 このままココにいたら、けいちゃんの一番隠したがってるブツばっかり限定で、どしどし搬入されてくる。しかも第一陣のはダンボールに密封してあったけど、あとはフタが開いてるとか、紙袋につっこんだだけとかだ。
 そもそも、いくらせいちゃんがポーッとしてるからって、自分が辞するや否や姉たちの部屋に謎の物体が大量に運び込まれたりするわけで、何ぼ何でも不審だろう。
 
 せいちゃんに何とか言い訳して、2人に急を告げに行くか。
 ――いや、マンションの入り口は2ヶ所ある。2人の部屋は2階だし、あっちゃんを足止めしてる間にけいちゃんが階段使っちゃったりしたら最悪だ。

せいちゃん「……何これ?」

 は。
 ――私のリュックのポケットに、けいちゃんの同人誌が1冊突っ込んであった。
 しかも、あられもない表紙の。

せいちゃん「お姉ちゃんの本……?」

 絵柄でバレてるし!

 勝手にソレを引き抜いて手に取ったせいちゃんに、静かに言った。 
私 「……お姉さんに貸しなさい」

 せいちゃんは数秒抵抗するそぶりを見せたが、
私「子どもの見るもんじゃない!」
 ……押し切った。

 けいちゃんたちに出くわさないようせいちゃんを誘導して、友達の先輩がやってた飲み屋に
連れていく。「どう見ても子どもだからヤだ」(せいちゃん16歳)としぶる先輩を拝み倒して飲ませてもらう。
 首尾よく泥酔させたところで、引きずるよーにしてけいちゃん宅へ。
 ミッションコンプリート。

 後日、実は私がせいちゃんと同い年だということがバレた。

 笑ってごまかそうと思っていたのだが。
 私のことを、おびえた眼をして見るようになった。 あんまりだ。
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by tokyo_ao | 2005-05-30 15:39 | 小ネタ

白子と真子の香り煮~東北の思い出


 会社行ってる場合じゃないほど仕事があるので欠勤。自宅のパソコンのほうが少しは体が痛くなくて済む、明後日まで自宅にかんづめ。家人は出張中、ナイスタイミング。
 ……引きこもりと何が違うのだろう、私は。
 「教師してても心はニート」って、知人の名言があったなあ。

b0023749_001426.jpg 違いをアピールするため、クリーニング屋さんとスーパーだけ行く。天気、よかったのか。

 サバの産卵期ですね。コレならすぐできる。

白子と真子の香り煮
 材料:白子2腹と真子5腹分 塩大さじ1 
 調味料:だしカップ1 しょうが1かけ 酒大さじ2 みりん・ポン酢しょうゆ各大さじ1

① 白子と真子はザルの上で塩をして10分以上置き、熱湯をかけまわす。
② 調味料を煮立てて①を入れ、煮立ったら落とし蓋の上から蓋をして火を止め、放置。

 普通のしょうゆだと腹子の苦味が気になることもあるけど、ポン酢しょうゆなら不思議と大丈夫。

 白子、むかしは嫌いだったな。
 一都三県を出ると親戚もいないという関東者が、東北と北海道にだけ姻戚を持ってたのだ(ものめずらしくて、この程度ですら親戚話題沸騰)。

 東北の伯母さん(神奈川在住だってば)には、とてもお世話になった。
 家がいちばん近かったこともあり、年子の弟が生まれたときはもちろん、小学生ころまで病弱だった弟が病気をするたびに預かってくれた。

 好きな料理を訊いてもらって、「タラチリとタクアン」と答えた。5、6歳か、当時は食が細かったのだ。あくまで当時。

 ……タラチリのお汁がにごってた。
 関東者はコレに弱い(cf.11月3日のブログ)。
 タラチリに、白子がいっぱい入ってたのだ。

 あと、タクアンが焦げくさくてマヨネーズがかかってた(涙)。
 泣いちゃダメなのは知ってたけど、泣かなかったのかどうかは覚えてない。伯父は泣かなかったと言うが伯母の話を聞いてないし。

 伯母さん。今は好きだよ、白子もいぶりがっこも。
 ……たださ、漬物にマヨネーズはどうなの?
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by tokyo_ao | 2005-05-27 21:36 | 料理/レシピ

「18禁止コンビ」③(ちょっと休憩)


 このころ、知らない人から自宅に電話があって、なにかと思えば同人誌に寄稿した文章へのクレームだった。
 今ならメールで連絡を取れば済むことだが、電話だとそうとう不気味だった。

 当時「腐女子」なんて言葉はもちろんなかった。「腐りかけ」と自称するのはさらなる先達に譲るとしても、私たちくらいがたぶん「そろそろ腐ってた」と思う。なかで私は年少のほうだったし、基本的に「頼まれたら何でも引き受ける」ことで、腐女子づきあいを保っていた。

 従って「帝国陸軍士官限定、スキンシップOK」、とか「三国志の武将どうしで、微エロ希望」とか、何でアンタら本当に、そんな業の深いものを作ることになったの? という依頼も来る。
 こうゆうテーマを、商業誌のレディコミを頑張って、自制心のハードルを下げつつあるプロの漫画家さんが描いてたんだから、腐ってたことは間違いないと思う。

 しかもその分、同人誌のほうには独自のこだわりを発揮するひとも多くて途惑った。
 先の電話も、要するに「微エロ」の基準に関するもので。
 ぎこちない自己紹介のあと、つまり、指をなめるのはやめてくれと。

b0023749_23591865.jpg私 「……確認なんですが、キスまではOKでしたよね?」
相手「ええ、キスまでは」
私 「……ただ、『微エロ』でしたよね?」
相手「だから、微エロでキスまではOKです」
私 「ええと、じゃあ、指じゃないとこをなめるというのは……」
相手「指じゃないとこと言いますと?」
私 「……うーん、耳とか、首?」
相手「…………」
私 「じゃあ、ツメだけ」
相手「…………」

 首をひねりながらとにかく電話を切り、
 ――閃いた。

 キスシーンに差し替えてみた。

 ……通った。
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by tokyo_ao | 2005-05-23 00:30 | 小ネタ

「18禁コンビ」②(鍛える)


b0023749_23535557.jpg 「18禁コンビを鍛える会」というのが、唐突に発足した(会長:けいちゃん)。
 駆け出しの漫画家にとって、エロがOKかどうかはなかなか重要な問題であるらしい。
 と、高校生だった私はおぼろげに分からされた。

 しかし、けいちゃんの同居人で仕事仲間だったあっちゃんを鍛えるのはいいとして、単なる知人の高校生(私)をついでに鍛えるのはいかがなものか。ていうか、私はこのとき17歳なんだから、18禁(しかも作るがわ)がOKなようにしつけたらダメでしょう。

 言いたいことは色々あったが、けいちゃんが遊びや冗談ではなく、本気であっちゃんを心配していることはよく分かったので、黙ってお姉さまがたのゆうことを聞くことにする。

 「絵だけは勘弁してください」という私の要望と、「文章だったらまだ何とかなるかも」というあっちゃんの意見が容れられて、「18禁コンビ」第一の課題は「エロをテーマにしたリレー小説」となった。
 ちなみに、第二の課題は「原作:18禁2号(私)・作画:18禁1号(あっちゃん)によるエロ漫画、ハードなやつ」だった。幸い実現しなかった。

 ただね。
 よく考えてみるまでもなく、エロを鍛えるんだったら、ちゃんとエロが書ける人とリレーしなきゃダメです。
 お互いテレちゃって、踏み込めなくて、たしか5回目くらいまで「エロをテーマにした、えっちシーン抜きのリレー小説」になってしまった。これはこれで疲れた。
b0023749_2354714.jpg

 会長のけいちゃんが激怒したので、立場の弱い私のほうからエロくせざるを得ない。
 しかし私が先輩がたの手前、一生懸命エロくしなきゃエロくしなきゃと身を捨てる勢いで頑張ったというのに、あっちゃんの番になると、あえぎ声ひとつ聞かれない展開に(←このヘタレが!)。

 いや、最初は私も恥ずかしかったから、えっちシーンの手前まで引っ張っといてからあっちゃんにバトンを渡すとか、定番のヘタレをやったけど(やりかえされた)、だんだん本気で心配になってきたのだ。
 だから最後のほうはもう、独りできちんとエロくして、いちばん盛り上がったところで「ここからならイケるだろ!」、ってヤケクソのよーな勢いであっちゃんに回すんだけど、……回想シーンを挟むなよ、あっちゃん先輩。

 呆れたけいちゃん、「18禁コンビを鍛える会」部外者のかたがたの意見を訊く。
問:「これは一応テーマ小説です。さてそのテーマとはなんでしょう?」
答:「……じらしプレイ?」
正解:「Qちゃん(私)にあっちゃんが恥ずかしい思いをさせる罰ゲーム」

 ……そう、私が恥ずかしいだけであった。
 しかも「Qの文章は、寸止めのエロさのほうが良かった」とか、冷静な意見を訊いてもないのに言うひとがいて真剣にへこんだじゃないか。

 でも一番恥ずかしかったのはね。
 実はこの「リレー小説」を渡すときだった。
 そう、ブログもメールもないころだったから、ぜんぶ手渡し。

 これは、あっちゃん先輩が悪い。
 あっちゃんにしてはエロい回があったんだけど、よっぽど恥ずかしかったのか、帰る間際になってダーッと走ってきて真っ赤な顔して私に封筒を押し付け、
 「誰もいないとこで読んでね!」
 とだけ叫んで、逃げた。

 次から私も恥ずかしさが伝染して、なんか、渡そうと思うと手にへんな汗をかくし、またその手で渡すときあっちゃんと手がぶつかっちゃったりして(あっちゃんも、そこでテレるな!)、もう何やってんだかわかんなくなってしまった。
 周りは笑った。

 18禁コンビ、いじられキャラ化だけが進行。
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by tokyo_ao | 2005-05-21 12:23

「18禁コンビ」①


 だいじなゲラは同僚Sさんか私、どっちかが校正する。だから私が自社企画の本に専念しても、Sさんがいるから大丈夫。のはずであった。

 ハプニング。
 Sさん、えっちな小説は読んでくんないんだったよ。 
 しょうがないので私が読む。……ほんとに出るのか、自社企画本。これはポシャると最大手得意先の信用を失って、ほかの仕事も来なくなるだろうし、小さい会社だからたぶん潰れるのだが。今、イヤなシミュレートをしてしまった。

 ……しかし今に始まったことじゃないが、2人組で相棒がえっちダメなのって微妙だな。えっちなの全部私が読むことになるじゃないか。こないだは恥ずかしかった。

ボス 「先月、えらい性的描写キツいのが来てたね。アレ結局誰が読んだの?」
私  「Dさんと私です」
社長 「いやあ、えっちなのって言ったらシリーズものの! えーと、初めは誰が……」
私  「Kさんと私です」
ボス 「そうか、それはオレ第1巻しか見てないんだけど。続きは誰がやった?」
私  「……社長と私です」
バイト君「ぜんぶQさん(←私)なんだ……

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 えっち星人を見るような眼で私を見るのはやめれ。

 いろんなことを思い出してしまう。


 知り合いに、某美大のOGで漫画家のタマゴの、けいちゃんとあっちゃんという2人組がいた。
 女の子2人で一緒に暮らして漫画を描いてたんだけど、けいちゃんは専業作家、あっちゃんのほうは漫画だけじゃ食べてかれないのでOLさんもしていた。
 あっちゃん、エロがダメなひとだったのだ。 

 けいちゃんのほうはレディコミの仕事がけっこうあって、あっちゃんに紹介してあげると言ってるのに、あっちゃんはダメだった。がんばってカットは描いてみたことあるらしいけど、カットだけで恥ずかしくってダメだって(←だめだめ)。
 うっかり「私もダメなんです」(←実はウソだ)と口走ってしまったばかりに、あっちゃんと私は「18禁コンビ」という強引なくくられかたをしたのだった。
 
 でも、前から思ってたけどさ。
 先輩、このアダ名って、意味が逆でしょ……。
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by tokyo_ao | 2005-05-19 17:40 | 小ネタ

離人とその対症療法(参考)


 困るほどではないが離人ぐせがあって、ときどき愉快な体験ができる。

 右利きの人は大体、デスクワークのとき左手を机の上に乗せていることと思う。このとき、無意識のうちにその左手が自分のものであることを了解している。
 ところが離人というのは、自分の体が自分のものでないような感覚になることで。

 疲れてると、自分の机の上に誰かの左手が転がってる、という認識になる。これはもう、思わず叫びそうになる程度にはびっくりする。

 コレが離人症状として一般的なのかどうか知らないが、私の場合はまずコレから始まるから「お、離人さんが来たのか」と思って、以後なにが起きても驚かない目安にできて便利だ。

 ……先週の木曜、雑誌の進行が一段落したあとから、なにかおかしかった。

b0023749_23505840.jpg 仕事の段取りが、私じゃない。
 打つべき手を打ってないし、優先順位もおかしい。
 自分で立てて自分で実行してる企画なのに、完全にひとごとの姿勢にしか見えない。
 人と会うと、なんで人が私を私と認識できるのか不思議でしょうがない。

 寝言は寝て言うもの。
 「コレは私じゃない」と言わざるを得ないことは非常に不本意だが。
 うーん、ICD-10にも書かれていよーかというほど典型的な……。
 
 しかしなあ。
 左手、なんともないよ。

 ……私が私であろうとなかろうと大した問題ではなく、すべき仕事があることだけ現実だ。
 中学生のとき確立したメソッドを試してみる。
 「座って」。「その書類を取って」。「その字を辞書で引いて」。
 1つ1つ、端的に、具体的に。
 おお、コントロールが効く。
 
 思い出した。
 ……この仕事。うちの社長が筆舌に尽くしがたい愚かな進行ミスをして、そのために私の作業量が度しがたいほど増え、しかもそれによる欠陥は、この仕事を続ける限り付きまとうものだった。
 そうだ、生まれて初めて職場でマジギレしたあげく早退したんだった。
 そのあとS先生の仕事が入ったり、旅行に行ったり雑誌の進行があったりで、忘れてた。
 しかし、よくそんな事件を忘れてられたな。侮りがたし離人さん。

 疑問が氷解するや、一転、はらわたが煮えたぎってきた。

 あーあー、コレは怒るわ、私。私がいちばん嫌いなタイプのミスじゃないか。
 もてあますほど生ま生ましい怒りが蘇ってきた。お帰り私、仕事が待ってるよ。

 要は、左手から始まる離人が疲労から来る一過性のものであるのに対し、今度のはこの記憶から退避、またはこれを抑制するためのものだったのか。
 スッキリした、分析終了。
 明日からの生活はもう少し快適で合理的になるだろう。
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by tokyo_ao | 2005-05-18 20:10 | つれづれ

語学の苦しみ


 先週の土曜・日曜と、たいへん辛い思いをした。

b0023749_23472175.jpg土曜…友達の結婚式。席次表を見て、凍った。8人掛けの席で、どう見ても中国人のお名前が、4人分。
 4人組登場。とうぜん中国語。
 日本人1人登場。なぜ中国語!? しかも日本人1人、遅れてくる。
 私の天使と一緒でなかったら、私、帰っちゃってたかもしれん。
 
日曜…大学時代の友達が、中華の店を予約しておいてくれるって、それは聞いてたよ。……「日本語通じないから、ちゃんとプートンホアで注文してね♪」て、おい! 
 店内に足を踏み入れた途端、威勢よく飛び交う中国語。しかも座る席まちがえたよ。なぜ私、よりによって、先月まで上海で働いてた友達の隣に……。

 先週末は私の天中殺か何かだったのか。 

 特に日曜、中国の戸籍のない子どもの話になったとき、「ああ、黒孩子(ヘイハイズ)ね」と普通に相槌を打とうとして、……絶句してしまった。
 「これは中国語だ」と思ったら、口から出なくなったのだ。
 大学に行かなかったほうが確実によかった。

 ……私の出身大学は、文学をやりたい人も歴史や哲学をやりたい人、その他ぜんぶ「文学部」ということで一括入学。2年生から各専修に分かれるシステムだった。
 各専修の定員は決まっているので、1年間の成績がよかった人から順に、本人の希望を聞いてもらえる。 
 ……1年間の成績のなかでは、第一外国語のそれが重視された。
 ……いちばん人気のない専修は、各外国語の文学専修だった。
 つまり語学ができない学生は、その語学の専修をやらされるシステムだった(現在は改正されている)。

 この掟のもとで劣等生が4年生くらいになると、1時間目「1年中国語」、2時間目「魯迅講読」、3時間目「2年中国語」、4時間目「唐詩研究」、とか、もお、この世のものとも思われないおぞましい時間割になってくる。
 座ってるだけで疲れたよ。

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※そんな時代もあったわねと追憶にふける筆者の図

 「掌編翻訳」の講義で最初のレポートを出したら、クラス4・50人のなかで私だけ再提出になった。
 再提出したら、「授業が終わったらちょっと来なさい」と言われた。下級生(当時5年生なので9割がた下級生)、爆笑。

先生「2編ともたいへん面白く読ませてもらいました」
私  「? ありがとうございます」
先生「ただ惜しむらくは、ストーリーが、2編ともまったく原作と違う」
私  「……あの、2編目のほうが、原作に近づいてましたか(←ココ大事よね)?」
先生「……日本語の掌編としてより上質になってましたが、努力の方向が間違ってます」
私  「……もう1種類書いてみたら、あるいは、なんとか」
先生「あなたは、なぜ中国語を勉強しないのですか?

 ありそうでない質問だ。
 このころは結構勉強しているつもりだったので、返事ができなかったんだけど。 「いや、そもそも勉強するつもりじゃなかったし」とも言えんし。
 いまなら分かる。

 ……まだ「今日はいい天気です」とか、そこらへんだったんだよ、勉強してたのって……。
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by tokyo_ao | 2005-05-17 19:12 | つれづれ

キングオブバカ

 バカ兄弟の話をしたら、あまりにバカなので気分が悪くなった。
 こういうときは、明るいバカを思い出そう。
 バカ兄弟のほう、バカ話で片付けるにはやや重いテーマであったことに書いてから気づいた。私もたいがい毒されてる。

b0023749_2249337.jpg 中央線L駅から半径5キロメートル以内で「バカ」と言ったら、たぶん今もZちゃんを指していると思う。

 思えばこのバカとの初対面、初めてかけた言葉は「バカッ!」だった。
 というと私がひどい人間のようだが、謝られるべきは当然私だ。

 私がときどき遊びに行っていたツーリングチームでは、冬の夜、よく河原で焚火をした。
 木ぎれを集めて、バイクからガソリンをちょっと抜いてかけるんだけど、Zちゃんにはそれがとてもカッコイイことに思えたらしい(←これはあとから聞いた)。

 あのナイトホーク750が発売されたころ。なんと先輩のなかに乗ってきてる人がいると。
 みんなで見に行ったので、焚火の番をする人がいなくなった。気がついたら火が消えかけていたから焚火のほうに戻っていくと、向こうから、誰かがバイクを押して歩いてくる。
 
 私と同い年くらいの男の子で、目が合うと「いいよ、おれがやるから」という仕草でニコッとした。なかなか感じのいい子だなと思って見ていると、彼のあとから、なぜかチームのリーダーが血相変えて全力疾走してくる。

 バイクを押して焚火の前まで来た男の子が。
 
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焚火の上に、バイクを傾けて、そのままガソリンをかけた。

 「バカッ!」

 私は叫んで駆け寄ろうとしたが、

 「来るな、伏せろ!

 リーダーに適切な助言をいただいたので、今も元気に生きている。
 私のおでこの小っちゃなアバタは、このときの爆風でめり込んだ、D川の砂利の痕だ。
 
 近くに置いてあった予備のガソリンや薪から、あと2つの焚火に引火したあげく、川辺のススキ野原にも火がついて、消防車3台が出動する騒ぎになった。Zちゃんは大事を取って病院に運ばれたが、爆発の直前にリーダーが引き倒してくれたとかで、翌週会ったときはぴんぴんしていた。
 こうのたまった。

 「お、Q(←私)だよね? 髪、切った?」

 おまえが燃したんだバカ。

 追記:書き忘れてた。こんとき燃えたバイク、しかもZちゃんのじゃなかった。
 南無。
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by tokyo_ao | 2005-05-16 19:17

兄弟でセックスすることについて考える


 私の人生には3大バカというのが厳然と存在していて、高校のときのバイト先のT、地元のツーリングチームのZ、そして大学の同級生だったSがとどめを刺す。このうちTとSについては、10/274/19のブログですこし触れた(あんまりバカなのでほんの一端に触れただけだ)。

 でもそのほかに「バカ兄弟」というのがいて、これは2人まとめて「バカ兄弟」と呼ばれていたことからも分かるように、単体で公平に見ると3大バカよりは小つぶだ。
 でもね。
 この2人とは、私、託児所から学童保育までずうっと一緒に上がってきたのだ。ある意味、私、生まれながらにして運の尽きと言えよう。 
 だからバカ話を始めようとすると、この2人からにするのが自然になってしまう。

b0023749_22484249.jpg こいつらがどれくらいバカかというと、兄弟でセックスしてるくらいバカだ。いま、書くのに10秒くらいためらった。私もまだまだ。

 いや、バカに寛容な私はそれくらいなら大目に見ないこともないのだが、私がこいつらの家に泊まったとき隣の部屋でしやがった。これだけは許せない。ちなみに私が生まれて初めてライブで見たセックスは、こいつらのだった。殺してもよかったですか。

 今はブログやBBSがあるから、それらを通して、兄妹や姉弟でというかたも、それなりにいらっしゃることは理解している。それは、それこそご当人たちにしかわからない事情があることだろうから、何もコメントする気はない。
 ただ、兄弟というのは珍しいのではないか。みんな言えないだけなのかな。言わなくていいけど。

 18歳で、ちょうど今くらいの陽気の初夏だった。
 兄貴のKちゃんが19歳、私を挟んで弟のTが17歳だった。
 お祭りがあって、遅くまで騒いでいたら帰るのが面倒になって、兄弟の家に泊まった。
 古い木造の平屋だが、ここは母子家庭で、お母さんは一晩中働いていたし、明け方に店を閉めても帰って来たり来なかったりだったから、地元の友達が便利使いしていた。

 ただ私は虫の知らせというか、そのすこし前からなにかイヤな気がして、なるべくその家に寄り付かないようにしていたのだ。それがその日に限って、しかも1人で泊まってしまったのは、魔が差したとしか言いようがない。
 いや、理由はあった。愛車のキャブレターの調子がおかしかったし――まあ、事故車を先輩に譲ってもらって直しながら乗ってたから、いつもおかしかったんだけど――、そういうとき2ケツで運んでってくれてた友達に、なぜか乗車拒否された。そもそも、そんな遅くまで残ってるつもりもなかったんだよな。

 そして数日後ぜんぶTの野郎の小細工だったことをTが吐いた。
 私にカミングアウトしたくて、悩んでいたのだと主張する。悩むところはソコじゃないだろう? しかも、悩んだわりには選んだ方法が最悪だと言っておこう。

 とにかく、ガラス戸(木の桟に曇りガラスがはまってるやつ)ごしにそういうことになってたんで、さすがに目が覚めた。
 ただこの兄貴は体が弱くて、喘息も持ってるしそのほか色々ややこしい男なので、うめき声のようなものを聞き咎めた私は、咄嗟に心配をしてしまったのだ。
 よく考えたら変な物音がしていたはずだし、気づけばよさそうなものだが、強いて言うと私は保育所でこの子の「お世話係」だった。体の弱い子や頭の弱い子に、そういう者が付くシステムだったのだ。あまり小さい子にそういうことをさせると「刷り込み」になるからやめてほしいと思う。

 寝ぼけまなこで、静かにガラス戸を開けると、そういうことになっていた。

 もちろん私は何事もなかったかのようにガラス戸を閉めたが、そのあとどうしたらいいのか。
 頭から布団をかぶって耳をふさいでいたが、どうやら静かになったようだからガラス戸を見ていた。
 見たくないのだが、見ないのも怖い。
 布団の上に起き上がって、凝然と煙草を吸っていると、Tが畳の上を這って来る影が見えた。
 ――えっ。来るの?
 反射的に逃げかけたとき、ガラス戸が威勢よく開いて、半裸のTが「起きたー?」と尋きやがった。

 ……イヤなことは、書いたり語ったりすることによって消化される、という説があるから試してみたが、今のところそんなことないな。
 私に気力があればこの項続く。
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by tokyo_ao | 2005-05-15 13:10 | 小ネタ

過去の自分のシリヌグイ


 ――あ、S先生たら、またご自分のヒロインの体重まちがえてらっさる。

 ちゃちゃっと赤を入れてゲラを戻した。S先生、重いほうには決して間違えないでらっさる。しかも1キロや2キロなら当然ほっとくが、本当にほっといてしまうとガンガン軽くなってく。今回、拒食症レベルだ。お人柄が偲ばれる。

 連休後、編集Dさんより℡。

「あのー、Qさん(←私だ)に書いていただいた体重なんですけど。あれって、以前の記述にもとづいてますね?」

 そりゃそうだ。私(←校正者だ)が体重設定してどうする

「じゃ、どの本のどのページにあった記述か、探していただけませんか、今週いっぱいぐらいで」

 いつものくせで「はーい、わかりましたぁ」と答えて電話を切り、仕事に戻ってひと段落、我に返った。

 ――どの本のどのページって、ソレ、何千ページあると思ってるんですかッ!

 シリーズ全巻机に積むと周りが見えなくなった。独房にいる気分がする。
 いえ、この仕事に集中できるときだったなら喜んでやらせていただく。ただ「今週いっぱい」って、24日売りの雑誌の下版と真っ向勝負……。

b0023749_2501167.jpg 完全に寝静まって真ッ暗なオフィス街に独り自転車を走らせ、通りすがりのパトカーから「おじょうさん、深夜だよ!」(←知ってるってよ!)との指導を受けつつ、今おフロに入ってしまうとゴハンできなくなるから我慢して、私の天使のおフロ入ってる匂い嗅いで心を慰めつつ、ひまをぬすんで探す探す。
 S先生。思い出をありがとう。

 それにしても、見つからない。――もぉいいじゃん、どうせ前と同じミスだし、「××のときにソロエました」で。ていうか、最早なんで前のときは見つけられたのか、そのほうが不思議だ。

 ――待てよ。
 「なんで前のときは見つけられたのか」、?

 「前のとき」の直前の巻を探した。
 ――あった。

 ……著者が創作ノートを作らない場合、校正者が作っとくべきか思案中。
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by tokyo_ao | 2005-05-13 18:46 | お仕事