夜は飲みつつ料理三昧(禁酒やめた)


34歳兼業主婦出版系
by tokyo_ao
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Lesson8.『ダンディ・プリンス~一生に一度の恋~』

 『違和感なくドレスを着られてしまった自分の体が恨めしい。』

 本書のカバーイラストは、ウェディングドレス姿の男性だ。胸がはだけて乳首が出ているのは、「ウェディングドレスだけど男性」を明示するための苦肉の策だろう。レッスンの甲斐あって、だいぶ冷静にものが言えるようになってきた。

 この「ゲイの女役が女装」というのは、BL小説ではもう誰も突っ込まない「お約束」らしいのだが、個人的には違和感が残る。控えめに言って、「女装させるくらいなら女性でも差し支えないのでは?」という疑念が拭えないからだ。

 しかし本文を読み始めて、そんな細かいことを気にしている場合ではないことに気づいた。
 「一章」の1ページ目に「出自が庶民であるウィル」という人が登場するので、身分制度のある国もしくは世界の話なのだなと、取り敢えず了解して読み進める。次のページに「皇帝」が出てくる。そこから得られた「狭義のファンタジー」という定義は、けれどなんだか怪しくて、ついに「一八世紀の名のある職人」という表現の前に砕け散る。

 現代社会の話であることを理解するのに、45ページもかかってしまった。
 同時に、タイトルにある「プリンス」というのがなかなか登場しない、わけではなく、この皇帝すなわちプリンスだということも了解した。私はどんどん、察しが良くならなくてはいけない。

 なぜ本書がそれらの基本情報を省くというか、「お約束」に丸投げするのかというと、明白な理由がある。ひたすら皇帝がいかにかっこいいか、主人公がいかに切ないのかを描写するのに忙しく、時間とか場所とかどうでもいいことを書いている暇はないのだ。 
 
 この構造は、以前これも仕事で読んだ『最終兵器彼女』に似ている。仮に『サイカノ』の定義を「戦争で世界が滅びる話」だとすれば、「戦争の話なのに『敵』の描写がいっさい無い!」という、鮮烈な衝撃が得られる。
 しかし同書を「チビッ娘・ドジッ娘・メガネッ娘に萌える話」と定義したとき、『敵』の描写などそれこそなんぼのもんであろうか。

 以前、家人と交わした会話を思い出した。
 『胡蝶の夢』について、「松本良順が、高弟の困ったちゃんのお世話をしてあげる話」以外いっさい覚えてないと言ったら、「読んでないのも同然だ」と評された。
 「読みかたが違うだけだよ」と言ってみたら、「僕が間違っていた」と取り消された。

 そんなに間違ってないよ。
 というより、なんで『ダンディ・プリンス』のレビューに『胡蝶の夢』を引っぱってくる。司馬先生に謝れ。

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追記:あとがきに、本書が「プリンス」シリーズの第4弾であることが記されています。だから上記のレビューはちょっと言いすぎです。あとがきを読む前に書き始めました。ごめんなさい。
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by tokyo_ao | 2006-10-30 20:23 | 無謀/BLを総括する

Lesson7.『今宵、眼鏡クラブへ。』

 『生まれる前から眼鏡だいすきっことして人生を全うすることが決められていた秀香穂里です。(中略)眼鏡サイコー!』

 以上、「あとがき」の最初と最後の一文を引用してみた。
 「あとがき」から引用するのはレビューの本則からはずれるが、本書に関しては、これはもうそのような話なのでいたしかたない。

 書籍の売れ行き総合ベストテンに、BL系の同人誌(!)がふつうに入ってることで著名な「セブンアンドワイ」上においても、本書の予約状況は特異な動きを見せていた。ポイントは作家にある。
 なにしろ競争の激しいジャンルだから、ランキングの上のほうに来る作家といったら、二十年選手(二十有余年、ずっと腐りっぱなし。尊称としての「腐女子」を超えて「貴腐人」だとか)だの、「1シリーズ40巻で外伝もありますがなにか」みたいな人たちだ。そのなかで、この作家の販売リストは15冊でしかない。

 15冊のうちの9冊がここ10ヶ月に発行されていることから、いま脂が乗り切っている作家であることはわかる。しかし、単純に名前を検索してもそれほど出てこないし、決定的なヒット作があるわけでもないらしい。しかも本書は、このジャンルには珍しくシリーズ物でさえないのだ。

 ここで思い出した。知人の女性から聞いた、「眼鏡好き本」の話を。正確にいうと、「眼鏡をかけた男性を愛する女性のみを対象としたムックがある」という話だ。なんだその狭さは。
 1冊の本として成立するのだろうかと訝っていたのだが、これはつまり、そういう話なのか。眼鏡好きの腐女子がこぞってこのタイトルに喰いついてきた結果が、この予約状況なのか。

 ……物語の舞台は、六本木の一等地に位置するとある店。
 「サングラスにセル縁、メタルフレームにスクエア、そしてフレームレス」から、好きなメガネが選べる。この「メガネ」は「おい、そこのメガネ!」とかいうときの「メガネ」と同じで、人間だ。なんか戦隊物みたいだが、女性向けのバーを装った秘密デートクラブ(男は全員メガネ)なのだそうだ。

 こういう店が既に実在していてもおかしくないし、固定客もついてそうだ。本書も然り。作者が急死か出家でもしない限り、この設定がシリーズ化しなかったら、私もうこの仕事やめてもいいや。

 あと、「眼鏡好き本」の話を教えてくれた眼鏡好きの知人が、もうひとつの萌えポイントとして「体臭」を挙げてたことが、いま痛烈に気になる。だってこのメガネたちも香水つけてて、設定上から体臭がかなり重要に扱われてる。

 眼鏡と体臭。
 これがセットで萌えポイントになるのかどうか検証するのか。私がか? また「眼鏡モノ」読むのか。
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by tokyo_ao | 2006-10-30 14:44 | 無謀/BLを総括する

Lsson6.『監禁メタモルフォーゼ』

 『だって、八尋さんは狼のオレを可愛がりたかったんじゃないかって……』

 主人公は、日本人と狼人間(ルーマニア人)とのハーフなのだそうだ。満月とその前後、3日間だけ任意に狼に変身できるとともに発情期に入る。でも、まだ高校生だからかハーフだからか、子犬みたいな狼にしかなれず、犬好きの先輩に愛されてカラダをやりすごす。
 シリーズ第2弾にあたる本書の前作は、『調教メタモルフォーゼ』。

 つまり、人としてはなんとなく抵抗のある「調教」や「監禁」というシチュエーションも、半分けものということで「あ、だったらいっか」と読者は受け容れることができる。これは、作家のファンタジーによって用意された周到な装置だ。すまん、もはやこれまでだ。

 ……『しあわせにできる 10』の次に本書を読んだのは、明白な過ちだった。せっかく、初めて感情移入できかけてたのに。
 そう。つまらないと言うより、どこを面白がっていいやらわからなかった『しあわせに(略)』について、「王道ラブ」と言い切られた(ツキモノに)。

 言われてみればその、平凡な――というには決定的な部分で語弊があるが――人生のなかの、穏やかな持続する愛情の意味だとか、大切な人だからこそ些細なことで振り回される微妙な心のゆれだとか、たしかに共感しかけていた。

 で、
 『よーし。これからできるだけ、八尋さんとラブラブして、母さんに見せつけてやる!』
 これを言ってのけるのが狼少年の主人公、和人くん(18)。親不孝な。

 できるだけ飽きないように、傾向の異なる書名を順に読んでいくプランが裏目ったようだ。同ジャンルで「売れてる」ということのみをコンセプトに読書していくから、こういうことになる。この『しあわせにできる 10』と『監禁メタモルフォーゼ』、連続して読んだ人間が果たして世間に何人いるのか。

 売れる本を作りたいから、続けている読書なのに、なんかすごく矛盾してないか。
 てか、さっきコンビニのおばちゃんから「新庄剛志のお尻のセクシーさ」について語られた。私は読み書きと料理、それに飲酒だけして暮らしているから世間には疎い。
 だから「新庄剛志の尻のセクシーさ」が、ほぼ初対面の成人女性の話題としてポピュラーであるかどうかについても、自信はないのだけど。

 ……こんな本ばっか毎日読んでいるから、なんか私、へんなオーラを出してる?
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by tokyo_ao | 2006-10-28 22:51 | 無謀/BLを総括する

Lessoon5.『しあわせにできる 10』

 『ワーカホリックの本田とゴージャスリーマン久遠寺の王道ラブ』

 初めて本文ではなくツキモノ(出版界で、本のカバーとオビ、その他宣伝用の印刷物全般のこと)から引用してみる。なぜって、本文を読みはじめただけではわからなかったから。

 一見、なんということもない話なのだ。同様の印象はたとえば『子供の領分――rimix』を読んだときにも受けたが、そちらは男子高を舞台としているだけに、「きれいな(若い)男の子たちが/おおぜい/いちゃいちゃしている」というアドバンテージがある。
 しかし本書の舞台は「会社」だ。四捨五入すると、お互い而立(30)。なにかたのしいの?

 本書は、主人公2人の慌しい(これは「リーマン」ネタの萌えポイントだということを、学びつつある。ひまなリーマンを主人公とするBL小説、寡聞にして知らないや)やりとりから始まる。
 冒頭から「で、どっちが男役なんだ?」と素朴に思ってる自分に気づく。自分が作り変えられつつある。それはp9から始まる本文において、p13でほぼ明らかにされるけれど。

 シリーズ物の小説で、承前の場合をどうするかは永遠の課題だ。その点は前述の『恋は淫らにしどけなく』なんて、実に丁寧な描写で中途参加者にもわかりやすかった。そんなタイトルのくせにな。
 10巻からいきなり買う読者と、シリーズ追っかけてる読者の比率を考えたら、ここはノーインフォメーションでいいのかも。ただし一校正者としては、メインキャラクターの巻内初出のみ、フルネームで表記してはどうかと思う。 

 久遠寺皇
 本田雪彦

 ……ほら、だいたいわかる……。
 こうして世界の組成というものを知っていくのだな。
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by tokyo_ao | 2006-10-27 00:52 | 無謀/BLを総括する

Lesson4.『龍の後継者』

 『てめえのモンを勝手に妙なオークションに出品されて、黙っていられるほど暢気でもバカでもねえんだ、よ!』

 ……作中「てめえのモン」とは、26歳の男性を指している。この発言者も男性なら、「オークション」の出品者・落札候補者ともどもぜんぶ男性。
 引用部中、「妙な」の一節のみに、もう諸手を挙げて賛同だ。

 なにか「男性」という日本語に対してさえ、意識してなかったけど実はおかしくないか? そんな疑義をもたらしめる力強いフレーズだ。
 「性」という接尾語で括られるということはそのものの性質を表すのに過ぎず、1人の、仮に最新のDNA鑑定によれば77兆分の1の個性を示す称の一環として、あまりにも不足してはいないかと。

 本書を読み、BL小説とは2つのベクトルから構成されるジャンルだということを再認識した。即ち1つは女性の「性的なシーンを読みたい」という欲望であり、1つは「きれいな男の子たちが仲良くしてるところを見るのは嬉しい」という、既に優生学に検証されている女性の本能だ。

 単に「性的な描写を読みたい」のであれば、それはコンビニも売ってるレディコミで満たされる願望ではないだろうか。
 そこで業の深さというか、自分自身とイコールである女性の不遇なさまを見たくないから、BLが流行るのか?

 ……などと考えつつ、1日1冊のペースを守ることを誓いつつ、あと3ヶ月と数日この項は続きます。私を含めて誰が厭でも続く。
 
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by tokyo_ao | 2006-10-24 23:57 | 無謀/BLを総括する

Lesson3.『純愛ロマンチカ 4』

 また1人、スタッフに逃げられてしまった。
 ……そう、ジャスト1ヶ月前にも、全く同じ1文で始まるブログを書いている。いっそ冗談であってほしい。

 そりゃ量販店だとか、人海戦術の営業部隊だったら辞める人が多いのは織り込み済みだろう。しかしウチの会社、ぜんぶで6人しかいなかった。既に過去形なのが凄くツライ。いま経営者夫妻を除いたら、スタッフは私を含めて30代女性ばっかり、たった3人ぽっち。
 ……今日辞めた子、男の子だった。
 で、2年と半年ぶりに、私が再び社内最年少になった。ただ独り「チーフ手当」とかいうの貰ってるのに。もう訳わからん。

 『バカ云え、お前は親友の弟なんだぞ。おいそれと手を出すわけにはいかないだろう。』

 ……めげずにレビューを書くさ。客観的にそんなことしてる場合じゃなかろうとも、書いちゃう。ここで「あたしも辞めちゃおっかな」と思ったほどがっかりしたとか、「ウチの会社ももぉ潮時かなあ」て……よす。私は自分が決めたことをやるし、前に進む。
 だってこんな時でさえ上記の引用文とか、やばい、おもしれえよ。ギャグとしてかなり高度だ。初発の突っ込みさえ控えて寛容に聞くと、言ってることは基本的に間違ってないとこがツボ。「バカ云え」ってw

 本書の主人公、「美咲(みさき)」という典型的な女児名だ。「あれ? 間違えたか」と一瞬思った。しかしハッキリ書いとくと本書の「美咲」は男の子で、間違ってなかったというか、イヤ世間の基準に照らすとしっかり間違ってるのだが、言うなれば尋常に倒錯している。

 しかもこの「美咲」が男の子である必然性がぜんぜんない。行動様式といい、描写の端々に至るまで女の子だ。
 ただ1つ、ストーリー上の都合から相手をしてくれない主人公を想って、美咲がマスターベーションするシーンがあった。これを常識的な女性の行動として取り上げるまでには、きっとまだ何年かかかるんだろう。

 ……そしてね、『純愛ロマンチカ 4』というくらいですから、やっぱりコレも続き物なのだ。
 つか、ここまで単発作品に1作も出合ってない。
 BL小説とは、シリーズ物を核とすることと見つけたり。

 見つけてどうする。追うのか。そうなのか。本気なのか。
 『炎の蜃気楼』全40巻問題について、私はまだ悩み始めることすらできないのに。
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by tokyo_ao | 2006-10-23 23:34 | 無謀/BLを総括する

Lesson2.『恋は淫らにしどけなく』

 『抱きたいと思っているのなら行動に移すはずである。最初に抱かれたときも、次に抱かれたときも、藤原は嫌がる中津を押さえつけ、己の欲情を発散した』

 本書のキモをまとめてみる。
 2度も強姦同然にセックスしたくせに、同居したらぜんぜん手を出してこないのはなにごとか。

 ……と、悩む乙女。設定上は35歳男子だ。なぜだ。

 イヤそれ以前に、この書名はどうか(『恋は淫らにしどけなく』)。再入力しただけで息切れしてきた。
 私が敬愛しているネット作家さんのつぶやきに、『どうしてBL系のタイトルはこう、あられもないのか。そこらへんがイマイチ馴染めない理由か』(以上大意)という、独白があった。今ちょっと出典が見つからなくてトップからリンクさせていただくが、この才媛たちの意見に、全面的に賛成だ。

 しかしこの手の書名が、版元サイドのノウハウに基づいていることは疑いもなく――たしか『真実の光』だか『永遠の光』だかいう新人賞応募作が、かつて受賞後出版の暁、『スキにしちゃってかまわない』になってた。もはやなにもいうまい。

 あと、恐るべきことに「2度も強姦同然に(中略)いま手を出されない」というヒロイン――じゃないよ、ヒーローにきちんと感情移入するためには、その強姦同然シーンも読まねばならない。ちなみに本書、通し番号は打ってないが「第4弾」とのこと。

 いま第一期ノルマとしてリストアップしている15作家19作品は、あくまでも2006年10月現在売れてる本。だからシリーズ物でも最新刊や、最近に出た外伝のみが対象になってる。……だめ? だめなの!?

 『炎の蜃気楼』シリーズ(全40巻)とか、「祝・シリーズ10周年!」らしい『子供の領分』などというバケモノども(尊称です)を前に、いま私はどうすればいいのでしょう。
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by tokyo_ao | 2006-10-22 22:42 | 無謀/BLを総括する

Lesson1.『子供の領分リミックス reality』

 『もしもそんなことが公にでもなれば、いくら厚顔無恥なノーナシでも、顔を上げては歩けないだろう』
 
 ノルマ100冊。最初の1冊に本書を選んだのは、作家に馴染みがあったから。
 吉原理恵子。ほかでもない、あの『間の楔(あいのくさび)』の作者なのだ。なんでほかでもないかというと、私が読んだ初めての鬼畜系商業誌だから。当時こういうのを取り締まる法律ってないのかなあと、実にどうでもいいことを、案じた。

 高校生だった私は、なぜか近所の美大&そのOGのお姉様方に遊んでもらってた。といっても、酒はがんがん飲ましてくれるわ、
お姉様「これハワイのおみやげ、可愛いでしょー?」
私  「あのう、ピアスホール、うちの高校だめなんすけど……」
お姉様「うそっ! アンタあけてないの!?」

 ……対等に付き合ってくれようとしてたんだと思う。たぶん。ムリっすけど。そのお姉様方が、「高校生にコレを読ましていいのか!?」という話題で盛り上がったのが、その『間の楔』だ。私は内心カチンと来てた。
 「レディコミの原稿落としそうになったとき、その高校生にヘアのベタ入れまでさしといて、今さらソレを言うか」

 言ったら怒ると思ったから、言わなかったけどね。
 ……客観評価に移ろう。

 『吉原理恵子の名前が2002年7月8日付の週間ベストセラーに入っているのを見ると、まるでハンク・アーロンがいまだに大リーグでプレーしているような気分になる』 

 「ハンク・アーロン」を私は知らず、単に工藤公康がエスカレートした状態かと理解してた。で、業務上某大リーガーを調べる機会に恵まれ、初めてその誤解に気づいた。もっとあり得ない状態なのね、つまり。

 このリンクにおいて特筆すべきは、『2002年』だ。だって4年経ってる。でもまだ、吉原理恵子、ベストセラー。
 この所以の核は、「3人兄弟」、か。私の厳密な好みだと4人だけど。精密機械たるカメラや望遠鏡が三脚なのと、物理的には結構いいかげんな存在である人体が多く四脚(←イス)という、支え方の問題に連なる。AT番号との関連も調べなおす必要があるだろう。


 追記:『間の楔』とはなんだったのだろう、と改めて調べ、恐ろしいことおよびたいへんなことになってる現状に、今さら気づいた。
 私の記憶では主人公2人とも死にオチだったはずだが、なぜリアルで16年後の今年になって第5弾が出てるのか? そして、1万円を払わせるDVDとは一体どういうものなのだろうか?
 深い。おそるべしマニア道。
 ……めげない。
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by tokyo_ao | 2006-10-21 23:47 | 無謀/BLを総括する

Lesson0.恥を掻いているのか原稿を書いているのか

 諸般の事情から、BL小説を100冊読むことになった。
 とにかく100冊読むまでは挫けず、めげず、そのこと自体の是非を問うことさえ保留だ。
 今、自分で自分に突っ込みを入れたくなったが、それも禁止だ。

 そう決めたのが10月11日。以来、別の仕事をしている。
 いけない。
 毎日少しずつなら、時間を取ることはできたはずなのだ。
 その代わり、思いのほかモチベーションは上がった。

 つまり、ここ数日間に校正したゲラ2本が、私の職歴(8年)中で最もくだらなかった。しかも「じゃあオマエには書けるのか」と言われたら、書けない。くだらなすぎて絶対飽きる。
 それどころか、どんな短い雑文を書いていても「読んでつまらない」「へた」と思った瞬間、放ったらかす。

 結論から言えば私がいちばんくだらない。くだらないとくさすくせをして、そのくだらないことができない。
 なんだかどんどん追いつめられ、涙ぐましくなって、でも仕事だからちゃんとしたい。内心死ぬほどどうでもいい大相撲について、精緻にして美しいリライトを心がける。
 これは知らぬまに私の精神を傷つけたらしい。

 明け方の夢に、数体の真っ白いおすもうさんが水に浮いているのを見て目が覚めた。寝苦しいので窓を開けたら、仲秋の蚊が入ってきて3つ喰われた。
 もう「寝苦しい」のレベルは超えた。

 だいたい何やねん、「おすもうさん」て。
 「お」と「さん」付けときゃ何だって許されるのか。

 というわけで、読んだBL小説のレビューを書くことにする。
 これは恥ずかしい。三十女としては、読んでいるだけでも恥ずかしいのに(買うのだって恥ずかしかった、実際)、あまつさえ語るのか。

 ……たまたまテレビから、「class」の『夏の日の1993』が流れていて、何かを表現するということは恥をかくことと同義でもあるなと思った、31歳の秋。
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by tokyo_ao | 2006-10-20 16:48 | 無謀/BLを総括する