夜は飲みつつ料理三昧(禁酒やめた)


34歳兼業主婦出版系
by tokyo_ao
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カテゴリ:無謀/BLを総括する( 25 )


Lesson4.『龍の後継者』

 『てめえのモンを勝手に妙なオークションに出品されて、黙っていられるほど暢気でもバカでもねえんだ、よ!』

 ……作中「てめえのモン」とは、26歳の男性を指している。この発言者も男性なら、「オークション」の出品者・落札候補者ともどもぜんぶ男性。
 引用部中、「妙な」の一節のみに、もう諸手を挙げて賛同だ。

 なにか「男性」という日本語に対してさえ、意識してなかったけど実はおかしくないか? そんな疑義をもたらしめる力強いフレーズだ。
 「性」という接尾語で括られるということはそのものの性質を表すのに過ぎず、1人の、仮に最新のDNA鑑定によれば77兆分の1の個性を示す称の一環として、あまりにも不足してはいないかと。

 本書を読み、BL小説とは2つのベクトルから構成されるジャンルだということを再認識した。即ち1つは女性の「性的なシーンを読みたい」という欲望であり、1つは「きれいな男の子たちが仲良くしてるところを見るのは嬉しい」という、既に優生学に検証されている女性の本能だ。

 単に「性的な描写を読みたい」のであれば、それはコンビニも売ってるレディコミで満たされる願望ではないだろうか。
 そこで業の深さというか、自分自身とイコールである女性の不遇なさまを見たくないから、BLが流行るのか?

 ……などと考えつつ、1日1冊のペースを守ることを誓いつつ、あと3ヶ月と数日この項は続きます。私を含めて誰が厭でも続く。
 
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by tokyo_ao | 2006-10-24 23:57 | 無謀/BLを総括する

Lesson3.『純愛ロマンチカ 4』

 また1人、スタッフに逃げられてしまった。
 ……そう、ジャスト1ヶ月前にも、全く同じ1文で始まるブログを書いている。いっそ冗談であってほしい。

 そりゃ量販店だとか、人海戦術の営業部隊だったら辞める人が多いのは織り込み済みだろう。しかしウチの会社、ぜんぶで6人しかいなかった。既に過去形なのが凄くツライ。いま経営者夫妻を除いたら、スタッフは私を含めて30代女性ばっかり、たった3人ぽっち。
 ……今日辞めた子、男の子だった。
 で、2年と半年ぶりに、私が再び社内最年少になった。ただ独り「チーフ手当」とかいうの貰ってるのに。もう訳わからん。

 『バカ云え、お前は親友の弟なんだぞ。おいそれと手を出すわけにはいかないだろう。』

 ……めげずにレビューを書くさ。客観的にそんなことしてる場合じゃなかろうとも、書いちゃう。ここで「あたしも辞めちゃおっかな」と思ったほどがっかりしたとか、「ウチの会社ももぉ潮時かなあ」て……よす。私は自分が決めたことをやるし、前に進む。
 だってこんな時でさえ上記の引用文とか、やばい、おもしれえよ。ギャグとしてかなり高度だ。初発の突っ込みさえ控えて寛容に聞くと、言ってることは基本的に間違ってないとこがツボ。「バカ云え」ってw

 本書の主人公、「美咲(みさき)」という典型的な女児名だ。「あれ? 間違えたか」と一瞬思った。しかしハッキリ書いとくと本書の「美咲」は男の子で、間違ってなかったというか、イヤ世間の基準に照らすとしっかり間違ってるのだが、言うなれば尋常に倒錯している。

 しかもこの「美咲」が男の子である必然性がぜんぜんない。行動様式といい、描写の端々に至るまで女の子だ。
 ただ1つ、ストーリー上の都合から相手をしてくれない主人公を想って、美咲がマスターベーションするシーンがあった。これを常識的な女性の行動として取り上げるまでには、きっとまだ何年かかかるんだろう。

 ……そしてね、『純愛ロマンチカ 4』というくらいですから、やっぱりコレも続き物なのだ。
 つか、ここまで単発作品に1作も出合ってない。
 BL小説とは、シリーズ物を核とすることと見つけたり。

 見つけてどうする。追うのか。そうなのか。本気なのか。
 『炎の蜃気楼』全40巻問題について、私はまだ悩み始めることすらできないのに。
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by tokyo_ao | 2006-10-23 23:34 | 無謀/BLを総括する

Lesson2.『恋は淫らにしどけなく』

 『抱きたいと思っているのなら行動に移すはずである。最初に抱かれたときも、次に抱かれたときも、藤原は嫌がる中津を押さえつけ、己の欲情を発散した』

 本書のキモをまとめてみる。
 2度も強姦同然にセックスしたくせに、同居したらぜんぜん手を出してこないのはなにごとか。

 ……と、悩む乙女。設定上は35歳男子だ。なぜだ。

 イヤそれ以前に、この書名はどうか(『恋は淫らにしどけなく』)。再入力しただけで息切れしてきた。
 私が敬愛しているネット作家さんのつぶやきに、『どうしてBL系のタイトルはこう、あられもないのか。そこらへんがイマイチ馴染めない理由か』(以上大意)という、独白があった。今ちょっと出典が見つからなくてトップからリンクさせていただくが、この才媛たちの意見に、全面的に賛成だ。

 しかしこの手の書名が、版元サイドのノウハウに基づいていることは疑いもなく――たしか『真実の光』だか『永遠の光』だかいう新人賞応募作が、かつて受賞後出版の暁、『スキにしちゃってかまわない』になってた。もはやなにもいうまい。

 あと、恐るべきことに「2度も強姦同然に(中略)いま手を出されない」というヒロイン――じゃないよ、ヒーローにきちんと感情移入するためには、その強姦同然シーンも読まねばならない。ちなみに本書、通し番号は打ってないが「第4弾」とのこと。

 いま第一期ノルマとしてリストアップしている15作家19作品は、あくまでも2006年10月現在売れてる本。だからシリーズ物でも最新刊や、最近に出た外伝のみが対象になってる。……だめ? だめなの!?

 『炎の蜃気楼』シリーズ(全40巻)とか、「祝・シリーズ10周年!」らしい『子供の領分』などというバケモノども(尊称です)を前に、いま私はどうすればいいのでしょう。
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by tokyo_ao | 2006-10-22 22:42 | 無謀/BLを総括する

Lesson1.『子供の領分リミックス reality』

 『もしもそんなことが公にでもなれば、いくら厚顔無恥なノーナシでも、顔を上げては歩けないだろう』
 
 ノルマ100冊。最初の1冊に本書を選んだのは、作家に馴染みがあったから。
 吉原理恵子。ほかでもない、あの『間の楔(あいのくさび)』の作者なのだ。なんでほかでもないかというと、私が読んだ初めての鬼畜系商業誌だから。当時こういうのを取り締まる法律ってないのかなあと、実にどうでもいいことを、案じた。

 高校生だった私は、なぜか近所の美大&そのOGのお姉様方に遊んでもらってた。といっても、酒はがんがん飲ましてくれるわ、
お姉様「これハワイのおみやげ、可愛いでしょー?」
私  「あのう、ピアスホール、うちの高校だめなんすけど……」
お姉様「うそっ! アンタあけてないの!?」

 ……対等に付き合ってくれようとしてたんだと思う。たぶん。ムリっすけど。そのお姉様方が、「高校生にコレを読ましていいのか!?」という話題で盛り上がったのが、その『間の楔』だ。私は内心カチンと来てた。
 「レディコミの原稿落としそうになったとき、その高校生にヘアのベタ入れまでさしといて、今さらソレを言うか」

 言ったら怒ると思ったから、言わなかったけどね。
 ……客観評価に移ろう。

 『吉原理恵子の名前が2002年7月8日付の週間ベストセラーに入っているのを見ると、まるでハンク・アーロンがいまだに大リーグでプレーしているような気分になる』 

 「ハンク・アーロン」を私は知らず、単に工藤公康がエスカレートした状態かと理解してた。で、業務上某大リーガーを調べる機会に恵まれ、初めてその誤解に気づいた。もっとあり得ない状態なのね、つまり。

 このリンクにおいて特筆すべきは、『2002年』だ。だって4年経ってる。でもまだ、吉原理恵子、ベストセラー。
 この所以の核は、「3人兄弟」、か。私の厳密な好みだと4人だけど。精密機械たるカメラや望遠鏡が三脚なのと、物理的には結構いいかげんな存在である人体が多く四脚(←イス)という、支え方の問題に連なる。AT番号との関連も調べなおす必要があるだろう。


 追記:『間の楔』とはなんだったのだろう、と改めて調べ、恐ろしいことおよびたいへんなことになってる現状に、今さら気づいた。
 私の記憶では主人公2人とも死にオチだったはずだが、なぜリアルで16年後の今年になって第5弾が出てるのか? そして、1万円を払わせるDVDとは一体どういうものなのだろうか?
 深い。おそるべしマニア道。
 ……めげない。
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by tokyo_ao | 2006-10-21 23:47 | 無謀/BLを総括する

Lesson0.恥を掻いているのか原稿を書いているのか

 諸般の事情から、BL小説を100冊読むことになった。
 とにかく100冊読むまでは挫けず、めげず、そのこと自体の是非を問うことさえ保留だ。
 今、自分で自分に突っ込みを入れたくなったが、それも禁止だ。

 そう決めたのが10月11日。以来、別の仕事をしている。
 いけない。
 毎日少しずつなら、時間を取ることはできたはずなのだ。
 その代わり、思いのほかモチベーションは上がった。

 つまり、ここ数日間に校正したゲラ2本が、私の職歴(8年)中で最もくだらなかった。しかも「じゃあオマエには書けるのか」と言われたら、書けない。くだらなすぎて絶対飽きる。
 それどころか、どんな短い雑文を書いていても「読んでつまらない」「へた」と思った瞬間、放ったらかす。

 結論から言えば私がいちばんくだらない。くだらないとくさすくせをして、そのくだらないことができない。
 なんだかどんどん追いつめられ、涙ぐましくなって、でも仕事だからちゃんとしたい。内心死ぬほどどうでもいい大相撲について、精緻にして美しいリライトを心がける。
 これは知らぬまに私の精神を傷つけたらしい。

 明け方の夢に、数体の真っ白いおすもうさんが水に浮いているのを見て目が覚めた。寝苦しいので窓を開けたら、仲秋の蚊が入ってきて3つ喰われた。
 もう「寝苦しい」のレベルは超えた。

 だいたい何やねん、「おすもうさん」て。
 「お」と「さん」付けときゃ何だって許されるのか。

 というわけで、読んだBL小説のレビューを書くことにする。
 これは恥ずかしい。三十女としては、読んでいるだけでも恥ずかしいのに(買うのだって恥ずかしかった、実際)、あまつさえ語るのか。

 ……たまたまテレビから、「class」の『夏の日の1993』が流れていて、何かを表現するということは恥をかくことと同義でもあるなと思った、31歳の秋。
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by tokyo_ao | 2006-10-20 16:48 | 無謀/BLを総括する