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仕事中に弟からチャットが来て、「電車の中に閉じ込められて動けん」と。
きみ、千代田区民のくせをして、ナゼこういうときに限って宮城県のしかも電車の中に? ……まあ、姉にチャットしてくるくらいだから別にケガもしていないようだし、さしずめヒマだったんだろ。 とりわけ心配する必要はないし、しても無意味だが、気が散る。 わりと集中力の要る単純作業を、今日は昨日の120パーセント片づければ〆切を守れるんだが、ちょっと、気合入れなおさないと。 これが「弟」だし、183センチ90キロの20代男子だからいいようなもの。 私たちの母は、いつか彼が出張に行く国の軽犯罪について心配していたことがある。かーさん、襲うがわにも相手を選ぶ権利はある。 ……「夫」や「子供」という人は、堪らんだろな。 今のところ死者の発生は報道されていない。 被害の少ないことを祈るばかり。 #
by tokyo_ao
| 2005-08-16 16:22
| つれづれ
さっき、すごい自由をもらった。
先方の手違いで、1週間前に入稿したはずの原稿が、明朝10時半まで私の好きなだけ直しほうだいという自由だ。 ……正直かなりの未完成原稿だったから。 あら日ごろの行いがいいせいかしらなんて、ふだん絶対使わないような思考回路が開通するほど、嬉しかった。 製版指定もロクすっぽしてなかったから、ぐっちゃぐちゃになってゲラ出てくんじゃないかと、思ってた。 全体の分量も、全然足りてなくて泣きながら書き足しとか。 監修者の赤も、全部は反映しきらんなくて、厳重抗議されて回収騒ぎとか。 ……ああ、何度か夢に見たよ。うなされたよ。 どうせ無能なくせに小心な人間だよ(逆ギレ)! ……ふう。 それがかれこれ、7時間前か。 帰りてえ…・・・。 #
by tokyo_ao
| 2005-08-09 23:09
| お仕事
仕事が納期までに終わらないと、「手を抜こう」という発想が出てきますね(←当然)。
そういう意味で、いま実に魅力的なゲラがこの手に。 大S先生の担当編集者、Dさん手ずから執筆の原稿だったり(cf.6月15日のブログ)。 いやーさすがは元校正者の原稿、誤植は少ない、体裁・表記の統一は取れてる、ストーリーに重大な破綻もない、いいじゃないですかこのまま行っちゃいましょうDさん。 1日に3本から7本ほど、お電話をいただくが。 「ココの台詞、どうやって繋げたらいいんでしょうか」 「動詞の表記の統一って、どこまでやったらいいんでしょうか」 「2章の時点でコレほのめかしたいんだけど、どうしたらいいんでしょうか」 「ぼく主人公の死を直接表現してないわけですけど、なんか一言あったほうがいいんでしょうか」 ……あぁ。手なんて抜けません、サンタマリア。 これらの電話を、沖縄のビーチでも受けるのかと思うとちょっと愉快だ。 そう、ホントは青焼き戻してなきゃいけないスケジュールだったが、原稿が遅れて私の旅行ともカブった。 昨日3本目のお電話。 Dさん 「6時ごろゲラ出ますからね、いなくならないでくださいね」 私 「いなくなりませんて」 ……あのさ、ご自分が失踪したいと思ってらっしゃるから、そうゆう発想が出てくるでしょう。 Dさん 「Aさん(←私)いなくなったら、ぼく泣きますからね」 私 「泣かんでくださいよ、そんなことで」 いや泣いてもいいんですけど、だって、その声をどこで張り上げてらっしゃるのだ。なんか電車の音が聞こえる。 でっかい男の子が駅のホームなんかで「泣きますからね」とか叫んじゃだめだ。 ……はじめてのご本を出す寸前の人って、こっちの想像もできないほどナイーブになっちゃってたりする。 もう何年も前、初歩的で重大なミスを犯していた新人作家さんに、ちょっとだけお説教をした。 なにもキツく咎めたわけじゃない。淡々と正論を述べただけだ。 もう40の坂も見えようといういいおっちゃんが、本当に涙をこぼしそうになって、しゅーんとなって。 あんまり傷ついた顔するから、こっちも傷ついた。 いいとこ探して褒めて、一生懸命気分の引き立つようなこと言って。 あのときは、なんとかもう一度笑ってもらえたけれど。 もうあんなバカな真似は私はしないんだ。 ……ここで問題なのは、はじめての本を、私自身も入稿前という事実だな。署名原稿じゃないけどさ。 ヒトの原稿リライトしてる場合じゃないというか、むしろ私にも私みたいなヒトが欲しいんだけど、それっていったいどうすりゃいいんだ。 ……まとめると、自給自足か。 ち。 #
by tokyo_ao
| 2005-07-16 11:24
本が出なくてもいい、と思えるようになってきた。 ……いや、私はこの本の企画担当兼ライター兼本文レイアウト兼校正者だから、誠実に努力はいたします。 おとつい、本が出なくても私のせいじゃないなーと思った。 ……風邪は治ったはずなのに、どうにも咳だけ止まらないんで、興味本位でつい体温を計ってしまった。 起き抜けから7度6分っすか、体温計って変な道具だよな、などと思いつつ出勤。 固形物食べると吐くようになってたから、ウィダーインゼリーとバナナ・オレとかいうのを飲んで、結局26時まで働いた。 っていうか最後、事務所閉めて納品しに行ったの私だ。 そういうことは、せめて普通食が摂れる人たちでやってもらえまいか。 納品して逃げようとしたら編集長が立ってきた。 このまま拘束されんのかと思って、すこし竦んだ(←経験済み)。この夜は挨拶されただけだったけど。 ……ねえ、なんだか車に乗せられて、埼玉の印刷所に置いて来られるとゆう拉致監禁(出張校正)も経験させられましたね。 あなたがたもしかして、あたしのことが好きだろ。 それはとにかく、今回の原稿のヒドさには凄みがあった。日本全国のお祭りを紹介するという企画なのだが、ライターがネタに事欠いた挙句、この世に存在しないお祭りを、紹介しようとしていた。 多くのお祭りを取材するうちに混ざっちゃって、そういう架空のお祭りが脳内にできた、らしい。町の名前と祭りの名前と祭神とお神輿がめちゃめちゃ混ざってた。なにがしたい。 タチの悪いことに、最寄り駅の名前は実在した。 この記事だけ読んでお祭りに行ってみちゃう、粗忽な読者がいたらどうするんだ。 怪談になっちまうだろが。 ……今回いちばんホラーなのは、この日1日、私が自分自身の仕事にはゆび1本触れてないという事実だ。 ちなみに、昨日・今日もそうだ。げっほげっほ。 何がいかんのかなあ、と考えながら歩いてたら、見知らぬホームレスみたいな人に声かけられて、結局300円あげてしまった。津田沼までの電車賃がない、とか言ってたけど。 ……この顔がいかんのかなあ。 人に道を訊かれやすい、という時点でうすうす気づいてはいたが、自分、優しくて気が弱そうに見えるのか? 優しいというより芯はきついほうだし、気はむしろ強いような気がするけどなあ。 本が出なくてもいいとか開き直ってるし、実は月曜から夏休み取って沖縄に遊びに行くしなあ。 はっはっは(さいきん、自分の目が笑ってないことに少し気づき始めている)。 #
by tokyo_ao
| 2005-07-14 17:02
| つれづれ
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